ウェブページを閲覧するために必要なソフトをブラウザといいます。Windowsには、最初からEdgeというブラウザがインストールされていますが、使い勝手が良いとはいえず、多くユーザーがGoogle Chromeを使用しています。
正直なところ、弁護士業務で不満なく使えるブラウザはGoogle Chromeだけです。
弁護士はとにかく調べ物が多いです。
法令や判例の調査はもちろんですが、ほとんどの訴訟は事実認定が勝敗を決するため、医療訴訟であれば医療の前提知識を、建築紛争であれば建築に関する前提知識を調べる必要があります。
しかも、何か作業をしていると、顧問先から電話がかかってきて、「これを今日中に調べて欲しい。」等と新しい仕事を依頼されるので、限られた時間で効率よく調査する必要があります。
私がGoogle Chromeの利用をお勧めするのは、Google Chromeの拡張機能(自分の好みに合わせて事後的に追加する機能)を使いこなすことで、検索効率が飛躍的に高まるからです。
例えば、拡張機能を使うことで、クリックする前にページのプレビュー画面が表示されたり、ページの一番下までスクロールしたら、自動的に次のページが読み込まれたり、一つ一つリンクをクリックしなくても、選択範囲のリンクを一斉に開くことができたり、無駄な広告を消して表示を高速化することができたりと、とにかくサクサクと作業を進めることできます。
私は様々な拡張機能を利用していますが、ここでは、弁護士業務に直結しそうな拡張機能を2つだけ紹介したいと思います。
AutoPagerize
弁護士業務において、Google検索を使わない日はありません。
Googleは、スクロールしてページの一番下までいくと、「2」や「3」と書かれた次のページのボタンをクリックする必要がありますが、AutoPagerizeをインストールしておくと、ページの一番下までスクロールするだけで、自動的に次のページが読み込まれ、どんどん下に新しいページが継ぎ足されていきます。
Google検索だけではなく、Yahoo!ニュースや、様々なウェブページにおいて次のページが自動表示されるので、非常に効率的に調べ物ができます。
GoFullPage – Full Page Screen Capture
裁判所に、ウェブページを証拠として提出する機会が増えました。例えば、相手方企業のホームページなどです。
問題はその印刷方法です。ウェブページを紙に印刷すると、見たままの表示ではなく、レイアウトが崩れて各所がバラバラになった状態で印刷されることがよくあります。
ウェブページの見たままの内容を裁判所に伝えようと思ったら、GoFullPageのような拡張機能を利用し、レイアウトを保った状態のPDFファイルを作成する必要があります。
※文字だけではわかりにくいと思うので、時間があるときに説明を追加する予定です。