1. キーボードの割当て変更
私は、キーボードのデフォルトの配列が不合理だと感じているので、キーボードの配列を入れ替えて使っています。
例えば、【CapsLock】キーに【半角/全角】キーの機能を割り当てているので、左手の小指をスッと横にスライドさせるだけで、日本語とアルファベットを簡単に切り替えることができます。
キーボードの割当てを変更することのメリットとデメリットは以下のとおりです。
<メリット>
・文字入力の高速化が期待できる。
<デメリット>
・ 他の人がパソコンに触れた際に混乱する。特に、パソコンの修理の際に支障が生じることがある。
応用的な内容ですので、興味がない方や自信がない方は読み飛ばしてください。キー配列の変更は、KeySwapというソフトを使用します。
(1)【F1】キーの弊害
【F1】キーは百害あって一利なしの無用のキーです。
数字の【1】を押そうとして、間違って【F1】キーを押してしまうことがよくありますが、【F1】キーを押すと、多くの場合ヘルプ機能が起動し始めます。ヘルプ機能は立ち上がるのに時間がかかるため、作業の中断を余儀なくされます。急いでいるときは本当に困ります。
外資系金融機関の方は、間違って【F1】キーを押さないように、キートップを外したりするそうです。
私は、【F1】キーから【F1】の機能を剥奪し、代わりに数字の【1】を割り当てています。ヘルプ機能を使いたいときは、マウスを使ってメニューバーから立ち上げます。
(2)【カタカナ ひらがな】キーの弊害
あるとき突然ローマ字入力ができなくなり「A」を押すと「ち」と表示されることがあります。
【Alt】キーを押しながら、【カタカナ ひらがな】キーを押せば直るのですが、知らない人は動転します。
私はこれまでの人生の中で、「かな入力」(キーボードに書いてある平仮名の文字)を使ったことが一度もなく、何らかのはずみで「かな入力」に切り替わってしまうことがないよう、【カタカナ ひらがな】キーから本来の機能を剥奪し、代わりに、【F10】キーの機能を割り振っています(元々の【F10】キーも【F10】の機能のままです)。
【F10】キーは、半角アルファベットに変換する際に使用します。
(3)【CapsLock】キーの機能移転(一等地の有効活用)
【半角/全角】キーは使用頻度が高い割に、キーボードの一番押しにくい位置に配置されています。
一方、【CapsLock】キーは、ほとんど使用しないにもかかわらず、小指で簡単に押せる一等地に位置しています。
そこで、【CapsLock】キーから本来の機能を剥奪し、【半角/全角】キーの機能を割り振っています(元々の【半角/全角】キーも【半角/全角】の機能のまま)。
何も見ないで【半角/全角】キーを押せるようになるので、非常に便利です。
(4)【無変換】キーの機能移転(一等地の有効活用)
【無変換】キーは、キーボードの中で最も押しやすい一等地に位置しますが、【無変換】というほとんど使用しない機能が割り当てられています。例えるなら、銀座の鳩居堂を自転車駐輪場として使用しているようなものです。
そのため私は、【無変換】キーから【無変換】の機能を剥奪し、代わりに【Esc】キーを割り当てています。
ATOKユーザーにとって、【Esc】は非常に便利なキーで、バックスペースキーやデリートキーを押さなくとも、確定前の入力を全て取り消すことができます。疲れてくると入力ミスが頻発しますが、親指で簡単に入力を取り消すことができるので、非常に便利です。ATOKユーザーにお勧めします。
ATOKの導入については、以下の記事をご参照ください。
参考記事:日本語入力システムATOK|これがないと仕事ができない
(5)【変換】キーの機能移転(一等地の有効活用)
【無変換】キーと同様、【変換】キーもキーボードの一等地ですが、ほとんど使用しないキーが割り振られています。
私は、【変換】キーから【変換】の機能を剥奪し、代わりに、よく使用する【F7】キーを割り当てています。【F7】キーは、入力文字をカタカナに変換するときや、半角の数字を全角にする際に使います。
2. 終わりに
キーボードの割当て変更は、一度やると元に戻れなくなるほど便利です。前提知識が必要になりますが、文字入力を高速化したい方は試す価値があります。